2016年6月27日 (月)

過払い金専門の認定司法書士に降りかかった最高裁判決

とうとう最高裁判所の判断が出ました。 ブログの休眠宣言をしたばかりですが、これは、少し触れていなければ、と休眠宣言の舌の根も乾かないうちに少しばかり、書かせていただきます。 (先日も、割賦販売に関する所有権留保に関する重要な下級審判決が出たので、いずれ、どこかで取り上げる予定です) 認定司法書士が、裁判で取り扱える事件は、簡裁民事訴訟手続きの対象となるもののうち、紛争の目的の価額が民事訴訟法3条1項6号イに定める額(140万円)を超えないとされ、裁判外の和解でも同様とされ(同7項)とされている。 しかし、紛争の目的の価額の解釈については、「個別債権額」説と「経済的利益」説があり、過払い金債権を...

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2016年6月 7日 (火)

品川のよっちゃんは、しばらく留守にします。その間『判例で学ぶ よっちゃんのクレジット法務講話』に連載中です。

ずいぶんとご無沙汰しております。約半年も更新ができておりませんで申し訳ありません。 この半年間公私共にさまざまな執筆・研究発表などに追われ、また海外にも3回調査目的などでで出かけたりして、その合間に鉄道旅行もしなければならず(笑)、結構多忙な毎日をおくっていました。 最近のテーマは、来年施行される改正個人情報保護法関係と2015年日本再興戦略でも課題となっているキャッシュレス化の実現とセキュリティの整備関係です。 いろいろ、ブログで書きたいこともあるのですが、調査結果のとりまとめ、学会発表準備などが先で、ブログは後回しになっています。 したがって、しばらくブログのほうはお休みしたいと思います。...

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2015年12月16日 (水)

過払い金返還請求権につき時効の到来しているときに、第二取引における未払金請求債務と相殺できるとした最高裁判例

平成27年12月14日最高裁第一小法廷にて、不当利得返還請求本訴、貸金請求反訴事件の判決にちょっと注目。⇒ 判決 貸金業者から平成8年6月5日から平成21年11月24日まで借りていた人が原告であり、原告は、平成8年6月5日から借入れと返済を繰り返し、平成12年7月17日までで一旦完済(これを「第一取引」という)し、その後、平成14年4月15日から平成21年111月14日まで借入れと返済を繰り返していた(これを「第二取引」という)。 第一の取引と第二の取引を一連の取引として通算して、利息制限法の許容する利息で引きなおし計算すると、第一の取引に過払い金が発生していて、第二取引は、約定では、未払い残...

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2015年11月17日 (火)

第10回貸金業務取扱主任者試験を振り返って

11月15日に行われた貸金業務取扱主任者資格試験は、もう10回目になるのですね。 今回も遅ればせながら、このブログで毎年続けている正答を下記に掲載しておきます。 参考にしてみてください。 今回の問題は、全般的に民法の問題が条文に近い形で出題され、代理の問題を除いて、短時間で回答できたのではないかと思います。 また、貸金業法の問題では、出題に過去も何回か出題された問題が多くなり、過去問をきちんと勉強した人にとっては、全体に易しかったのではないかと思います。 とくに、「不適切」な選択肢を選択する出題は、誤りが明確な問題も多かったように思うので、そう思うのかかもしれません。 しかし、全体を正確に覚え...

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2015年9月16日 (水)

平成27年9月15日最高裁判決を検討する。

久しぶりに過払い金に関する重要な最高裁判決が出された。   ⇒ 最高裁平成27年9月15日判決要旨。  NHKのニュースなどによると、過去に調停で一旦債務整理したあとでも、あとで過払い金があることがわかっても、取り戻せますよ、的なトーンになっている。 このままだと、毎日見聞きするテレビとラジオの特定法律事務所、特定司法書士事務所のコマーシャルの聞き飽きたナレーションが、来週辺りから変更になるのではないかと思われる判決である。   しかし、判決を見ると、適用ケースはきわめて限定されるものではないかと考えられる。 以下、最高裁判決に従って検討してみよう。   事案は、昭和62年...

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2015年6月 1日 (月)

とうとう貸金業者数が2000社を切ってしまった。

今月発表された金融庁の貸金業統計によると、平成27年4月末の貸金業者数は、1997社となり、2000社を切った。平成20年4月末の業者数8,852社からしても4分の一以下、ピーク時からするとほぼ20分の一以下(95.8%減)になっている。→ 貸金業統計 27年3月末に大手を含む複数都道府県に営業所を持つ比較的大きな業者数が300をきり、今回同一都道府県にしか営業所を有しない小規模な業者数が1700となった。世の中から、「貸金」へのニーズがなくならない限り、廃業など退出が続けば、新たな企業が創業されるはずであるが、創業を上回る退出が貸金業法制定時以降続いている状況に変化がないが、ここまで減っても...

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2015年5月17日 (日)

消費者庁の消費者被害・トラブル額の6兆円推計に違和感

消費者庁の平成26年版消費者白書を見た。というのは、消費者委員会で今年の3月5日から「特定商取引法専門調査会」が開催されており、その第1回目の資料として提出された資料2「特定商取引をめぐる環境変化」の中に消費者被害トラブルの額として、約6兆円あり、GDP比で約1.2%に上るということが記載してあったからである。→ 消費者白書平成26年版資料はこちら(149~151頁をご覧ください) 推計の方法は、 消費者被害・トラブル額は単純化すると「消費者被害等の総数」×「消費者被害等1件当たりの平均金額」で求めることができるため、まず全国の満15歳以上から無作為抽出して意識調査を行い消費者被害等の「発生確...

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2015年5月 1日 (金)

登録貸金業者の減少が依然として止まらないが、その先は?

個人情報保護法の見直し関係を書こうと思っているが、他の原稿等もあるなど諸事情で停止中です。 そこで、久しぶりに貸金業界のお話。 金融庁から恒例の貸金業者推移表(平成27年3月末現在)が公表されたが、いよいよ業者数が2000社を割る寸前まで減少している。→ こちら 財務局登録貸金業者数は、新規登録が散見される一方、廃業がこれを上回り、昨年1年間で3社減少し、ついに300社を割れて299社となっている。 一方、都道府県知事登録貸金業者は、100社近く減少し1,712社となっている。合計で2,011社と平成20年4月末の約4分の1、ピークの昭和61年のなんと4.23%の規模に縮小してしまっている。 ...

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2015年4月 8日 (水)

個人情報保護法の改正法案を考える その2 匿名加工情報

 前回の第1回で、個人情報保護法における個人情報の範囲が広がったと考えることの根拠に、「個人識別符号」が関係すると書いた。 『個人識別符号』とは、条文で、以下のように規定されている。 この法律において「個人識別符号」とは、次の各号のいずれかに該当する文字、番号、記号その他の符号のうち、政令で定めるものをいう。   一 特定の個人の身体の一部の特徴を電子計算機の用に供するために変換した文字、番号、記号その他の符号であって、当該特定の個人を識別することができるもの   二 個人に提供される役務の利用若しくは個人に販売される商品の購入に関し割り当てられ、又は個人に発行されるカードその他の書類に記載さ...

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個人情報保護法の改正法案を考える。その1 「定義の明確化」により個人情報の範囲が広がる?

個人情報保護法の改正案が内閣で了承され、3月20日衆議院に法案番号34号として提出された。現在の個人情報保護法は、2003年に制定され、2005年から施行されているが、制定当時には、マスコミや政党などに適用されないようにとマスコミがかなり取り上げたことや当時問題になっていた住民基本台帳法の住基番号の問題、またプライバシー法のないわが国にとって、プライバシー保護に役立つのではという過剰な期待感などが織り交ざるなかで、それまで個人情報の取り扱いについて自主的にガイドラインを設けていなかった産業界も含めて、情報の収集や提供にさまざまな過剰な反応が発生してしまったことが思い出される。 今回の改正は、個...

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2015年4月 4日 (土)

JR東日本の8割だいぶ走破した県が増えました。

先週は、東京駅から秋葉原までの切符を買って、京葉線→内房線→外房線→東金線→総武本線→総武線各停で秋葉原まで一筆書きの旅をしました。 これであと久留里線と総武線の一部を乗れば、千葉県は走破です。 今週の目的地は、奥多摩駅、武蔵五日市駅、久里浜駅です。いずれも線路は、ここで行き止まり(盲腸駅)なので、一筆書きはできません。 このような時の頼もしい味方が、「休日お出かけパス」。 これは、土曜日や日曜日の一日限り、JRの東京近郊区間、りんかい線、東京モノレールが乗り放題のパスで、2670円也。一筆書きは、改札から外に出れませんが、これなら、自由に出れます。 それにしても奥多摩行く途中の青梅駅の待合室...

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2015年3月28日 (土)

北洋銀行の自動車購入ローンの認定が逆転~札幌高裁は割賦販売法の適用認めず

札幌高等裁判所第三民事部は、自動車販売店から北洋銀行の自動車購入目的のローンを利用して自動車を購入しようとした原告らが、納車がされなかったとして支払い済みの代金の返還を請求するとともに、保証会社等にからの求償金の請求を拒絶できることを確認する訴訟について、これらを認めた札幌地裁の判断とは逆の判決を下した。   判決は、自動車販売店の代表者(裁判提訴前に死亡)が、 ・北洋銀行のローンの事前審査申込書を原告らに記入させ、もしくは、自分で記入したうえで、北洋銀行にfax送信するなどしており、事前審査の申込みから審査結果の連絡までの手続きを行っていたこと。 ・原告らは、代表者の指示により、支...

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2015年3月 1日 (日)

大人の休日倶楽部10周年記念切符

今年は大人の休日倶楽部の周年記念ということで、いつもより安い15,000円で、東北のの乗り潰しに出かけました。 岩手県未走破の山田線、釜石線、大船渡線の未走破部分の乗り潰しです。 ついでに、前回の2009年6月は、八戸から三陸を仙台まで下ったのですが、、今回は宮古から、八戸まで行ってみました。震災の影響で大きく風景が変わっていました。 とくに釜石より南。 でも、たくさんの人が東北に足を運んでおり、復興もだいぶ進んでいることを知りました。 今後もどんどん東北に行くべきと思います。 なお、先週の土曜日は、関西支部の同窓会総会に呼ばれたので、一泊して日曜日に紀伊半島を回ってきましたので、大分走行距離...

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2015年2月22日 (日)

紀伊半島を一周してきました。

2月21日大学の同窓会の関西支部の総会に呼ばれていたので、その前後を利用して、乗り潰しの旅を計画しました。 朝9時40分に品川駅からひかり507号大阪行きに乗り、米原駅で11時45分下車。ひかり号に乗るのは数年ぶりか。 急いで、駅弁を購入して、12時1分の北陸本線快速近江塩津行きに乗る。快速だが、各駅停車で、地元のお客さんや、関西周辺の観光客の話が聞けてまさしくローカル線の旅を満喫。 12時34分に近江塩津駅に着いたが、同じホームで、反対方面から来た湖西線新快速姫路行に乗り、大津京、山科、京都経由で大阪駅に。 大阪で公演を聴いた後、ゼミの先生やら、同じクラスの同級生らと懇親し、一緒に東京から、...

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2015年2月17日 (火)

多数当事者型クレジットカード取引における加盟店調査義務の主体

本日産業構造審議会商務流通情報分科会の第8回割賦販売小委員会が開催された。昨年末の第7回会議で取りまとめた「中間的な論点整理」についてパブリックコメント手続きをとって、最初の開催である。 パブコメとして出された意見は、143名(個人81名、法人・団体62社)で井件数は391件とかなり多かった。パブコメによる「中間的な論点整理」の修正は行われず、これらの意見を踏まえて今後の議論が再開された。 本日のメインテーマは、表題のとおり、誰が加盟店調査に責任を持つ主体とし、どのような義務を課すのかということであった。 事務局からは、 A案として、加盟店への実質的な影響力という観点から、アクワイアラーとPS...

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2015年2月15日 (日)

JRの乗車記録を作ってみた

最近は、休みの日にだいぶ時間があるので、外出したりしているが、今日は、ネットで見つけた『乗りつぶしオンライン』というのに、過去の乗車記録を全部入れてみた。 4時間くらいかかったが、その結果、乗車距離が明確になった。 各JR別には、 JR北海道 35.0%  (最近北海道には行けてないしなあ) JR東日本 71.5%  (現在最も力入れてます。2月末岩手制覇予定) JR東海   59.2%  (北陸との間が、未開拓多し) JR西日本  45.6%  (週末に和歌山県制覇しますが、山陰が課題)  JR四国   99.3%  (予讃線の11駅を残すのみ) JR九州   ...

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2015年1月26日 (月)

今年は、法改正が多い1年になるようですね。

ずいぶんと間が空きましたが、2015年の初記事です。 昨年から民法(債権関係)の要綱案がつめられており、企業の関心がきわめて高い「約款」についての規律もまとまったようであり、いよいよ今年改正法案が出てきますね。 又、法案化間近の個人情報保護法の改正案も、大詰めで、ホットな議論が繰り広げられているようですが、利活用をめぐる重要な議論なのに、意見を正式に述べる場がなく、これでいいのかと、思ったりしています。 ほかにも、サービサー法の改正案も改めて提出されそうですし、今後法改正論議が本格化するものとして、消費者契約法改正、割賦販売法改正、特定商取引法改正があげられます。 消費者契約法は、不当条項規制...

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2014年12月17日 (水)

安心安全と自己責任

私には縁のない話で、このブログでも初めて取り上げるのだが、たばこ税の話です。 報道によると→ココ 現在低価格品の「若葉」「エコー」「しんせい」「ゴールデンバット」など6品目の煙草のたばこ税の軽減税率が廃止され、来年度から、値上げになるらしい。 今まで、低所得者に配慮して低税率となり、200円台で購入できた。 ところが、「たばこの健康への影響を指摘する厚生労働省が旧3級品の軽減措置の終了を要望していた。」から軽減措置を廃止する方向で検討しているらしい。 でもちょっとおかしい。 厚生労働省が、本当に「タバコの健康への影響」を指摘するなら、軽減税率を廃止して、重税化とする迂遠な手段をとるのではなく、...

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2014年11月18日 (火)

第9回貸金業務取扱主任者資格試験に思う。(おまけ解答速報)

久しぶりの更新ですが、昨日(平成26年11月16日)に行われた第9回の貸金業務取扱主任者の資格試験の件で、リクエストが多いので、深夜ですがアップします。 試験日の翌日である月曜日に、6年前まで部下だったS子さんが、「どこにも解答速報が出ていません」と問題用紙を持参した。 そこで、さっそく、回答を作成し始めたが、現在の本業?関係のシステムトラブルその他もあって、着手が大幅に遅れてしまい、大幅に遅延してしまった。 さて、回答作業を始めてみると、「法及び関係法令に関すること」27問では、 ・例年より、個数問題が少ない。 ・組合せ問題も少ない。 ・例年夜すぐ正解と思える選択肢が多い   など 貸金業法...

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2014年10月 1日 (水)

金融庁の貸金業平成26年3月末の業務報告書の概要

登録貸金業者の全て(休業・残高なし含む)に義務つけられている業務報告書の集計がなされ、9月30日に公表されている。→ ここから ざっと通してみて感じたのは、 ・行政処分関係がほとんどなくなったということ ・登録業者数の減少に歯止めがかかり、財務局登録は、これから減ることは少ないと思われること ・消費者向け無担保貸付残高の減少が止まっていること。 です。 行政処分は、昨年は、24件発生したが、平成26年度第一四半期は、業務改善命令1件にとどまっている。苦情関係も、5年前に比べると70%以上減少している。ただ、無登録業者にかかるものが、今年の第一四半期の実数が、昨年の各四半期をいずれもうわまわっれ...

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«「九州横断特急」で豊肥線クリアー