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2010年10月 4日 (月)

中小事業者の資金繰り支援の本気度

武富士の倒産で経済産業省の中小事業者向けのリリースがあり、⇒コチラ

宮城県でも以下のような通知が出ている。

http://www.pref.miyagi.jp/syokeisi/shokinhan/kasikin/cyusyokigyounominasamahe.pdf

しかし、相談窓口を設けるだけであり、即時に緊急の融資を行なうわけもない。また宮城県の場合、特にHPのトップに新着情報で表示されているわけでもなく、目立たない。【新聞報道はされたのであろうが】

中小事業者がこういう制度で助かったという話はあまり聞かず、逆に断られた話か、不正利用の話ばかり。

先日の某学会でも、コンサルの人がアドバイスしていた2社の倒産の事例を聞いたが、経営者の資金繰りに対する認識の甘さ、見込み違いもあるとは思うが、せっかくいい技術や商品を持っているのに、資金手当てが間に合わずアッサリと倒産してしまっている。

中小事業者、特に零細事業者や個人事業主が300万を超える状態というのに、銀行は原則不動産担保融資のみ。これに代わるABLでも、中堅以下の中小事業者は使えるケースは限られる。結局オーナーに対する与信の可否に帰着するのである。しかしながら金融庁は、これを担う事業者向け貸金業者をどんどんつぶしておいて、地域金融機関に「貸せ、貸せ」というだけ。地域金融機関が預金機関でなければ、リスクテークして無担保の中小事業者貸付に特化することも考えられるが、とり過ぎるリスクにはお咎めが待っている。

日本の産業構造や就労構造を知っていても、現実の零細企業や個人企業を知らずに、自分の感覚だけで官僚や政治家が政策を実行している点に今の日本の不幸がある。

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コメント

全くおっしゃる通りだと思います。日本貸金業協会の季刊紙JAFSAに、大塚耕平さんのインタビュー記事が掲載されていて、拝読しました。記事内で大塚さんは、日本の金融市場の問題は金利のふたこぶ構造であり、地銀や信金などがこのふたこぶの中間層に進出しない努力不足があるというようなことを答えていました。上がこう言うことを発信するから、金融に普段ふれない一般の人が、「銀行が融資をしないのが問題」と誤解するのでは。同記事内で法改正の影響を定期的に検証している、とありましたが、検討内容に「自分達の認識に誤りがないか」が足りないような気がします。この問題解決がふたこぶ構造の解消であり、銀行による金融サービスの充実と本気で信じているようです。正論としてはありですが、無担保と有担保の金利を同じところで議論する事は乱暴ではないかと思います。

投稿: taiyo | 2010年10月 7日 (木) 08時20分

こんにちは!
いつも拝見しています。
参考になるお話をたくさん書いてください。

投稿: ビジネスサテライト | 2010年10月17日 (日) 15時17分

ふたこぶ構造論なんて日弁連並みの経済痴御ですよね。

銀行が低利で危険な融資をすれば倒産してペイオフということになりかねません。被害を受けるのは預金者です。やはり事業者金融には40%程度まで金利制限を緩和し、本来の役割を担ってもらわなくてはなりません。

日弁連が反対するでしょうけど、司法修習生に税金をつぎ込むように日弁連は要求しているようですし、政府は引き換えに貸金業法緩和を認めさせたらいかがでしょうか?

投稿: hatokawa | 2010年10月19日 (火) 14時46分

貸金特区構想も、建築基準法緩和もどうやら否定されたようですし、難しそうですね…。どうせ日弁連に要求するのなら、任意整理の際の東京弁護士会の統一規準の緩和を御願いしたいものです。(和解金額に遅延金、経過利息、将来利息を計上せず、原則無利息)
こう言うと、サラ金が悪どい事を…と思われがちですけど、約3~5年かけて元金だけを回収し、完済後10年も帳簿を無収入で管理するのは、今の金利では苦しいです。法改正後、顧客1人あたりの管理コストも格段にあがり、貸し渋りの影響か、任意整理も倍くらいになりました。破産債権と遅延者の調査費の補填だけでいっぱいいっぱいですよ。元々サラ金の金利が高い理由がこういった債権をカバーするためだったはず。よく銀行金利と比べられますが、一番違うのは、サラ金には金利以外に収入がありません。経過利息だけでも計上してほしいです。

投稿: taiyo | 2010年10月22日 (金) 00時59分

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