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2011年9月13日 (火)

非弁提携で1億3000万円の弁護士収入と8000万円の紹介料の支払

毎日新聞によると⇒こちら

「東京弁護士会に所属する弁護士(69)が09年4月~10年3月、逮捕された指定暴力団住吉会系組長、斉藤順平容疑者(52)らから三百数十人の顧客を紹介され、1億3000万円以上の報酬を得ていたことが」わかったらしい。(毎日新聞9月13日30面)

暴力団を中心に扱う警視庁組織対策4課弁護士を書類送検し、紹介をした暴力団組長は逮捕され、間に入った会社の幹部も捜査中とのこと。

弁護士は、弁護士法72条から74条に該当する者から、「事件の周旋」を受け、又はこれらの者に「自己の名義を使用させてはならない」とされている(弁護士法27条)。そして、弁護士法は72条で弁護士でない者が「法律事務」を行うことを禁じており、また、弁護士でない者が「利益を得る目的で法律相談その他の法律事務を取り扱う旨の標示又は記載をしてはならない」(74条第2項)とされている。

記事からすると

・過払い金を抱えている人向けにチラシを作成して債務整理や過払い金取り戻しの依頼を募集

・弁護士と募集者の間で相談電話一本につき紹介料の支払を約束

していることから、弁護士については、27条違反、紹介者、募集者は74条2項違反に問われているものと考えられる。

前者は、2年以下の懲役、又は300万円以下の罰金に処せられ(同法77条1号)、後者は100万円以下の罰金刑(同法77条の2)である。

しかし、毎日新聞の記事では、後者の逮捕者は実名であるが、より重罪で、本件は弁護士が協力しなければできないにもかかわらず、また本人が「違法だとわかっていた」と供述していることまで書きながら匿名となっている。

最近では、軽犯罪法違反でも実名が報道されることの多い昨今では、珍しい。

当該弁護士が病気を理由に、逮捕がなされず、書類送検となっていることが配慮されたのであろうか?

しかし、他の新聞を見るとたとえば朝日新聞の39面では、近藤利信弁護士(69)と明記されているではないか。

新聞によって、ずいぶん扱いが異なるものだ。

毎日新聞で軽犯罪法違反で検索すると新幹線車中で逃げた蛇が騒動になった報道では匿名、天皇家批判の映画ポスターを貼った映画監督は実名報道された例がある。

実名報道にはどのような基準があるのであろうか。

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