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2011年10月21日 (金)

別冊判例タイムズ33 「過払い金返還請求の実務」

10月10日号であるが、平成2年1月22日最高裁判決のときの調査官であった滝澤知財高裁判事の論文が3本をはじめ、15本の論稿が掲載されており、過払い金返還請求における最高裁判断の現状が良くわかる。

特に「過払い金充当合意のある契約」についての最高裁の判断は出揃っているのでわかりやすい。また、最近連続して判断が示された利息制限法超過の貸金債権の営業譲渡、債権譲渡等に伴う譲受人の過払い金返還債務負担の有無についても、分析されており、今後は、ケースバイケースで、その都度判断されるものと考えられるが、その判断基準がかなり明確に示されていることも参考になる。

これに対して、「過払い金充当合意のある契約」やその前提としての「1つの連続した契約」とみなされる基準は、単純なリボルビング支払の場合は該当することとなるものの、それ以外の支払方法との組み合わせの場合やリボ払いがない場合については、その利用の状況や中断期間の長短などによりその判断は異なるものと考えられ、依然として争いがある。

すでに、個別の貸付けレベルでは、数年前から利息制限法内の貸付に代わっていることから、「過払い充当合意」そのものを認める前提が変化していることも新たな検討要因のひとつになっている。

このあたりについての現状の判例や議論の整理ができないものだろうか。

(備忘録として)

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コメント

こんにちは。京都行きの阪急電車でご一緒したグルメ研究会の会員です(京都での会食はおいしかったです)。今日初めて品川のよっちゃんのブログを拝見しましたところ、最新更新日の21日に別冊判例タイムズを取り上げておられましたので、思わず、コメントさせていただきました。
 実は、ついに本年3・22の営業譲渡と過払金返還債務についての最高裁の判例評釈を書き上げました。せっかくお知り合いになったろじゃあさんに感想をお聴きしたいと思ってましたが、大変お忙しいようで、残念ながら、コメントをいただけないまま、原稿を完成せざるを得ませんでしたが…。よっちゃんも専門家でしたので、よっちゃんにコメントをお願いすればよかったのですが。
 掲載されましたら、よっちゃんにもぜひ厳しいコメントをいただきたいと考えております。
また、研究会やおいしいものを食べる会がありましたら、参加させていただきたいので、ご連絡ください。よろしくお願いします。
 

投稿: グルメ研究会 | 2011年10月24日 (月) 22時07分

>グルメ研究会様

コメントありがとうございます。

今回の特集で網羅されている取引類型以外の取引形態であって、まだ判断が下級審にとどまっている類型や複数取引の間断のあるものの判断例を整理して現時点での判断状況を書こうかと思ったのですが、未公表のものが多く、いろいろ問い合わせを受けても困ると思って、書きませんでした。
近いうちに整理したいと考えているのですが、グルメ研究会さんの判例評釈を参考にさせていただきたいと思っております。

追伸
来月のご講演は、聴きに行こうと思っております。

投稿: 品川のよっちゃん | 2011年10月24日 (月) 22時56分

 講演を聴きにこられるのですか!。よろしくお願いします。

投稿: グルメ研究会 | 2011年10月25日 (火) 07時24分

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