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2012年9月 1日 (土)

劇的に改善している貸金業界

昨日金融庁から貸金業関連統計が公表された。→こちら

相変わらず貸金業者数は、減少の一途だが、大きな変化も。その一つが、行政処分の劇的な現象である。

法改正の翌年である平成19年度は行政処分件数は507件。うち登録の取り消しが、281件、業務停止処分が82件もあったが、昨年度は、これが19件、16件まで減少していた。

今年は、第一四半期時点であるが、登録の取り消し 0件、業務停止1件にまでに大きく改善し、業務改善命令も2件のみ。

貸金業者数が2300までに減少し、平成19年当時の約3割とはいえ、昨年で1割以下に減少していたが、今年の処分件数が3件なら銀行等と同じレベルであり、優良業態に変わったとまで言える状況になったのではないか。

業者数が減少して、金融庁や都道府県の監督がいきわたるようになったこと、自主規制機関である貸金業協会の監査が機能していること、総量規制で貸付対象者が大幅に限定されたことなど様々な要因があるが、金利の引き下げ、収益の低下の中でも経営を維持し、業界にとどまる業者のコンプライアンスの取り組みが本物になっているということの現れでもあろう。

その中で、無担保ローンも法改正から5年半で何とか復活しようとしている。

  →本多史裕「無担保ローンビジネスの動向と今後の展望」(週刊金融財政事情8月27日号)が参考になる。

世間では、相変わらず、貸金業者というと商工ローンの悪質取立のイメージが強いが、「健全になった貸金業者」をきちんと見てもらい、資金需要者と貸金業者を取り巻く現状を正しく認識してもらう必要がある。

その点で、先般ご紹介した増原義剛元衆議院議員の「『弱者』はなぜ救われないのか–貸金業法改正に見る政治の失敗–」を反省し、新たな法改正に取り掛かるいいタイミングではないだろうか。

再度紹介

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コメント

業務停止処分が16件まで減少・・・本当に劇的ですね。

本多史裕「無担保ローンビジネスの動向と今後の展望」(週刊金融財政事情8月27日号)読んでみます。

いつもよっちゃんのお話、説得力あるよね、ホンマ。。。

投稿: にのちゃん | 2012年9月 2日 (日) 20時26分

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